スマホを買うにあたり、電子マネーを使う人には欠かせないおサイフケータイ。
電子マネーが使えるスマホを探したとき、NFC対応と記載のあるものやFeliCa対応と記載のあるものを見たことがある人も多いでしょう。
当記事ではこれらの単語がわからない方向けに、おサイフケータイとFeliCa、NFCはそれぞれ何が違うのかを解説していきます。
NFCは近距離無線技術のひとつ
NFCとは電子マネーを使うサービスの名称ではありません。
正式な名前は「Near field communication(近距離無線通信)」です。
BluetoothやIEEE802.11(Wi-Fi)のような無線通信技術の仲間(※通信できる距離の違いはあります)で、NFCは10cm程度の距離で通信できる技術になります。
NFCには規格が3つ存在する
NFCという無線通信技術は、さらに3つの規格があります。
この規格が重要で、通信したい機器(Suicaを使う改札機など)とスマホのNFC規格が合っていないと使えないのです。
スマホによってTypeA/Bのみだったり、すべて対応していたりします。
規格名 | 用途・説明 |
---|---|
Type-F(FeliCa) | Suica、nanaco、iDなど 日本向けにソニーが開発 |
Type-A(Mifare) | 社員証、taspoなど |
Type-B | マイナンバーカード、運転免許証、住民基本台帳カードなど |
※Type-Vというものもありますが、ここではType-Bの一部として扱っています。
おサイフケータイを確実に使うには「FeliCa対応」のスマホを選ぶ
おサイフケータイとは「FeliCa」を使って利用できる電子決済サービスの名称になります。つまり、おサイフケータイ対応スマホ≒FeliCa対応スマホということ。
そのため、おサイフケータイを絶対使いたい!という場合には、スマホの仕様にFeliCa対応あるいはおサイフケータイ対応と記載のあるものを購入してください。
前述の通り、NFCには規格が3つ存在するので、NFC対応とかいてあるだけではFeliCaに対応しているとは限らないのです。
せっかくスマホを新しくしたのにおサイフケータイは使えない!と後悔しないためにも、購入前に必ずチェックして下さいね。
2020年6月、セブンイレブンでもNFC(TypeA/B)が使えるように
2020年6月に、セブンイレブンではNFC(TypeA/B)決済が使用できるようになりました。
NFC決済に対応したアプリとそれに登録可能なクレジットカードがあれば、FeliCa非対応機種でもタッチ決済が使用できます。
他にもローソンやTSUTAYAなどでNFC対応していたりと、日本でも国際基準のNFC決済が広まりつつあるようです。