画面解像度とは
画面解像度は、画面のきめ細やかさのことです。数値が大きいほど綺麗な映像に仕上がったり、広い範囲を映し出すことが可能です。
映像は、方眼紙のように、とても小さな正方形の点がより集まってできてきます。この正方形のことを画素、ドット、ピクセルといいます。
例えば地デジの解像度は1440×1080。横1440個の正方形、縦1080個の正方形で構成されたものが地デジの映像になります。
フルHDの解像度は1920×1080になりますので、横方向に並ぶ正方形の数が480個多いことになります。
そのため例えば、同じ32インチのテレビに地デジとフルHDのブルーレイを映し出した場合、フルHDのブルーレイ映像の方がきめ細やかで美しい映像になります。
4Kとは
4Kとは、フルHDと同じく解像度の通称です。フルHDの解像度が1920×1080に対し、4Kの解像度は3840×2160もあります。
実際に掛け算してみると、映像にいくつの正方形(画素)が敷き詰められているのかがわかります。
フルHDは2,073,600個で、4Kは8,294,400個。4KはフルHDに比べてなんと6,220,800個も多く正方形(画素)が敷き詰められているのです。
ちなみに地デジの画素数(正方形の数)は1,555,200個なので、4Kは地デジの画素数(正方形の数)に比べて6,739,200個多い計算になります。
8,294,400個も画素数(正方形の数)が敷き詰められた4K映像ですから、一つ一つの正方形(画素)がそれだけ小さく表示されることになります。そのためかなりきめ細やかな映像に仕上がります。
4Kの必要性-小さな部屋に大きなテレビを設置しても大丈夫-
85インチ/フルHDは6畳では画質が粗く見える
なぜ4Kが必要なのかについてご説明します。
結論から言うと、4Kテレビであれば、小さな部屋でも大きなテレビを設置して、快適に鑑賞することができるので、映画館のような臨場感と迫力が欲しい方には必要です。
例えばですが、85インチのテレビを購入して、夢のような視聴環境を作りたいと考えたとします。まるで自分だけの映画館です。
85インチのテレビのサイズは、おおよそですが190cm×100cm。サイズだけなら6畳どころか、4.5畳であっても設置可能です。
なぜなら6畳は約340cm×250cmの広さがありますし、4.5畳は約250cm×250cmの広さがあるからです。
しかし、85インチのフルHD解像度では、画質のきめ細やかは保障されません。
理由は視聴距離にあります。85インチ/フルHDテレビでは、約320cmも離れて見なければ、画質が粗く、ボヤけたように見えてしまうのです。
フルHDの1920×1080=2,073,600個の正方形(画素)は、85インチサイズに引き伸ばして表示されます。
正方形(画素)一つ一つが大きくなるということです。なので近くで見ると、輪郭がぼやけて見えてしまうのです。
視力で判断することができないほど一つ一つの正方形(画素)が小さく表示される画面サイズかつ、適切な視聴距離で見なければならないということです。
85インチにフルHD解像度は適切ではありません。また85インチ/フルHDテレビは、4.5畳と6畳の部屋に最適ではありません。
85インチ/4Kなら4.5畳でもきめ細やかで美しい映像を堪能できる
4K対応の85インチテレビの場合、4.5畳であってもきめ細やかで美しい映像を堪能することが可能です。
なぜなら4Kには、3840×2160=8,294,400個の正方形(画素)が敷き詰まっているからです。
単純に計算すると4Kは、フルHD4枚で作られていることに。ですから4Kの正方形(画素)一つ一つの横と縦のサイズは、フルHDの半分の大きさになります。
正方形(画素)一つ一つのサイズが半分の大きさということは、快適な視聴距離が半分であっても、画質の粗さがわからないということに他なりません。
ですから85インチ/フルHDテレビの場合約320cmも離れて見なければなりませんでしたが、85インチ/4Kテレビなら約160cmの距離で見ても大丈夫です。
約160cmの距離で見ても大丈夫ということは、約250cm×250cmの4.5畳であっても、快適に視聴することが可能ということになります。
4Kというネーミングの由来
Kは単位のことで1,000を表します。ギリシャ語で1000を意味する「khilioi」の頭文字がKだからです。
そして横の画素数(正方形の数)が約4,000個なので、4Kと呼ばれるようになりました。4Kは4×1,000という意味。
4KはQuad Full-HDの頭文字をとってQFHDとも呼ばれます。Quadは4つという意味で、フルHD4枚くっつけると4KになるからQFHDです。
4Kテレビだけあればすべての映像が4K解像度になるのか?
地デジも4K相当の映像に変換してくれる4Kアップコンバート機能とは
結論からいうと、4Kテレビだけあっても全ての映像が4Kになるわけではありません。
地デジの解像度は1440×1080です。4Kの解像度と比べると4分の1以下。原則的には、4Kでできた映像を、4Kテレビに映し出さなければ、4K解像度の映像を見ることができないのです。
そこでほとんどの4Kテレビには、『4Kアップコンバート』という機能が備わっています。
4K以下の解像度であっても、4K相当の解像度に自動で変換(アップコンバート)してくれるのです。
それがブルーレイ(1920×1080)でも、地デジ(1440×1080)でも、DVD(720×480)であっても、4K相当の解像度に自動で変換してくれます。
ただし、あまりにも安い4Kテレビの場合、『4Kアップコンバート』機能が備わっていない場合もありますので、購入前にしっかり確認しておく必要があります。
4Kの映像を4Kテレビで観た方がきめ細やかで美しい
DVD(720×480)であっても、4K相当の解像度に自動で変換してくれる『4Kアップコンバート』機能があるのなら、4K映像は意味ないように思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。
4K以外の映像を4Kテレビにアップコンバートして映し出す方が画質が落ちるからです。なので4K相当の解像度にアップコンバートと表現されます。
YouTube、Amazonプライムビデオ、Netflix、U-NEXT、BS/CSなど、4K放送が増えつつあります。
そのような4K映像を4Kテレビで観た方が、よりリアルで迫力ある映像体験が可能となります。
「Fire TV Stick 4K」などのSTBや「PS4 Pro」を接続するHDMIケーブルはプレミアムハイスピード
4Kテレビと4K対応デバイスを接続する場合には、HDMIケーブルにも注意が必要です。
HDMIケーブルにいくつかの種類が存在するからです。安易に安いものを購入してしまうと、せっかくの4K映像をテレビに届けることができないのです。
最も安心なHDMIケーブルの種類は「プレミアムハイスピード」と記載あるものです。
「プレミアムハイスピード」は、バーションで言うと「Ver2.0a」。4KかつHDRの映像をテレビに届けることが可能です。
「ハイスピード」とだけ記載あり、「Ver2.0」と記載あるHDMIケーブルは、4Kの映像を届けることができても、HDRの映像は届けることができません。
最近の4KテレビはほとんどHDRにも対応していますので、「プレミアムハイスピード」と記載あるHDMIケーブルにて、「Fire TV Stick 4K」などのSTBや「PS4 Pro」などの4K対応デバイスと接続するようにしましょう。
注意が必要なのは、「ハイスピード Ver1.4」と記載あるHDMIケーブルです。
「プレミアムハイスピード Ver2.0a」はもちろん、「ハイスピード Ver2.0」より安いのですが、「ハイスピード Ver1.4」は(動きが滑らかな)4KもHDRも非対応です。
4Kテレビと4K対応デバイスとを「ハイスピード Ver1.4」で繋いでも、(動きが滑らかな)4Kの映像もHDRの映像も届けられないと言うことです。
「ハイスピード Ver1.4」は劣化した4K映像しか届けることができないのです。なので4Kテレビを使っている方は「プレミアムハイスピード」と記載あるHDMIケーブルだけ購入しましょう。