モバイルWi-Fiとは?
モバイルWi-Fiとは、持ち運び可能な小型のWi-Fiルーターのことです。
月額料金をお支払いして、小型端末を持ち歩っているだけで、パソコン・スマホ・タブレットにて、いつでもどこでもインターネットができます。
いつでもどこでもなので、家でも、お店でも、公園でもインターネット可能です。
モバイルWi-Fi4つのメリット
外出先のお供にできる
光回線やADSLなどを利用すると、一緒にWi-Fiルーターもついてきます。同じWi-Fiルーターという名前ですが、頭にモバイルがつくのとつかないのとではだいぶ違います。
Wi-Fiルーターは、光回線などのモデムとLANケーブルにて繋げていなければ利用できません。そのため外出先のお供とすることはできません。
それに比べてモバイルWi-Fiは、Wi-Fiルーターに比べて小さく、LANケーブルに接続しなくても使えるので持ち運びできます。
工事不要
光回線を利用する際、一緒についてくるWi-Fiルーターを使うには、まず光回線を利用できるようにするための工事が必要です。
工事日はすぐに決まるわけではないので、インターネットが使えるようになるまで2〜3週間必要です。
また、家の中に工事業者の方に入ってもらわなければならなかったり、その工事に立ち会わなければならなかったりと、抵抗がある方もいるでしょう。
一方モバイルWi-Fiも場合、工事は不要です。インターネットで申し込むのであればモバイルWi-Fiが届くのを待つだけ。
工事の必要がないので、工事業者の方を家に入れる必要もありません。
ケーブル不要
光回線・ADSLの場合、家の中にまで配線を引っ張ってくる工事を行います。例えば光回線の場合、モデムとWi-Fiルーターは大体別です。
モデムとWi-Fiルーターそれぞれに電源が必要なので、家の中にまで引っ張ってきた光回線とLANケーブルがさらに必要になるので、最低でも4本のケーブルが必要になります。
それに比べてモバイルWi-Fiの場合、ケーブルを必ずしも必要としません。充電が必要ではあるので、あえて含めるのであれば充電ケーブルの1本だけ。
料金が安い
外出先のお供にできる、工事不要、ケーブル不要。それだけであればNTTドコモ・au・ソフトバンクも一緒です。
しかしモバイルWi-Fiの料金は光回線などの固定回線よりも価格が安いところも特徴の一つです。
NTTドコモ・au・ソフトバンクは、インターネットをする上では最も価格が高いところがネックです。
データ通信量を気にせず、動画をずっと見ているというわけにはいきません。契約するデータ通信量を超えてしまったら、通信速度が低下しますし、元の高速通信に戻すためには追加料金が発生します。
次に安いのは光回線。いくら使っても固定料金であるところはモバイルWi-Fiの使い放題プランと大きな変わりはありませんが、いつでもどこでもは使えません。
モバイルWi-Fiの場合、月額(税込)おおよそ3,850〜4,950円程度でも使い放題です。
しかも、NTTドコモなどのテザリングや通常のWi-Fiルーター同様に、複数台同時にインターネット接続も可能です。
※モバイルWi-Fiの場合、3日間の短期速度制限はあります。
モバイルWi-Fi2つのデメリット
端末を最低2つ持ち歩く必要がある
NTTドコモなどのモバイルデータ通信の場合、スマホ一つあればインターネットできます。
テザリング機能を使えば、パソコンやタブレットでもインターネットができるようになります。
一方モバイルWi-Fiは、単体ではインターネットできません。モバイルWi-Fiと接続するためのスマホ・タブレット・パソコンなどが別に必要です。
そうなると「やっぱりスマホだけあれば十分じゃん。」と思うかもしれませんが、そうでもありません。
スマホのテザリング機能は通話中には使えません。通信は不安定ですし、モバイルデータ通信量は無制限ではありません。
またテザリングする際には、バッテリーをかなり消耗するので、長い間インターネットできません。
スマホ同様 充電が必要
モバイルWi-Fiはスマホと同じくモバイルデバイスなので充電が必要です。
光回線・ADSLと一緒に使うWi-Fiルーターの場合、常に電源に接続されている状態なので、充電の必要はありません。
モバイルWi-Fiをオススメできる人
2階または1階に電波が届かない かつ インターネットに詳しくない方・接続が面倒な方
Wi-Fiは、壁、天井、床などの物理障害の影響を受けます。
ですからWi-Fiルーターが設置されている階ではインターネットができても、設置されていない階には電波が届かない場合があります。
特に気密性の高い、最近建てられた家でWi-Fi接続が不安定になります。高気密の高い家のメリットは、暖かくしやすく、電気代を安く抑えることができるところ。
しかし高機密がゆえ、隙間風だけでなく電波まで遮断してしまうのです。
そのためこれから建てられる家は、各部屋に光回線を有線で届けられるように設計され、各部屋にWi-Fiルーターを設置することになるでしょう。
とはいえ今現在お住まいの家がそのように設計されていないのであれば、快適なインターネットも実現できる理想的な環境は、後付けで、しかも自分で行うことになります。
各部屋にケーブルを届ける理想環境ではなくても、Wi-Fi中継機やらメッシュWi-Fiやらを使えば各階で快適にインターネットできるようにすることができるようになるかもしれません。
LANケーブルを各部屋に引っ張るのか、Wi-Fi中継機またはメッシュWi-Fiを使うのか。
どちらにしろインターネットに詳しくない方にとって、同じようにハードルが高いことに変わりありません。
一方モバイルWi-Fiなら、面倒ではありますが、1階で過ごす場合にはモバイルWi-Fiを1階に、2階で過ごすのであればモバイルWi-Fiを2階に置いておけば、1階でも2階でもインターネット可能です。
1階と2階、別々に家族が別れてしまう場合、どちらかが我慢するなり、モバイルデータ通信を強いられることにはなりますが、LANケーブルを各部屋に引っ張ったり、Wi-Fi中継機・メッシュWi-Fiを設置したりするのに比べて、知識がなくても簡単にできます。
外出先でもたくさんインターネットする人
NTTドコモなどのモバイルデータ通信は、モバイルWi-Fi以上にいつでもどこでもインターネットできますが、高いので使い過ぎに注意が必要になります。
そのため公共のWi-Fiスポットを使うことでできる限りモバイルデータ通信量を減らす工夫が必要になります。
しかし公共のWi-Fiスポットのデメリットは、セキュリティに問題があること。そしてお店などでなければ使えないところにあります。
それに比べてモバイルWi-Fiは、同じくいつでもどこでもインターネットできますが、セキュリティは高いですし、Wi-Fiスポットが設置されるお店じゃなくてもインターネットできます。
電波さへ届くのであれば、公園や駐車場、路地裏でだってインターネットできます。
ですから、NTTドコモなどの通信プランをできる限り安くして、モバイルWi-Fiを活用すれば、費用をかなり節約できます。
外出先でもたくさんインターネットされる方が、NTTドコモなどのモバイルデータ通信だけ活用していると、かなり通信費が高額になります。
独り暮らしなら万能なモバイルWi-Fi
モバイルデータ通信、光回線などの固定回線、そしてモバイルWi-Fi。それぞれにメリットとデメリットがあることがわかりました。
そのため、自分の生活スタイルに合わせて3つのサービスを選択すると、デメリットを抑えて、快適なインターネット環境を構築できます。
しかし独り暮らしの方であれば、光回線などの固定回線は利用せずに、スマホとモバイルWi-Fiだけあれば十分な場合があります。
スマホの料金プランを最も安いプランで契約して、家でも外出先でもモバイルWi-Fi経由でインターネットするのです。
モバイルWi-Fiをオススメできない人
オンラインゲームされる方
独り暮らしされている方であれば、光回線などの固定回線は利用せず、万能なモバイルWi-Fiだけ使うことをお勧めしたばかりですが、家でPC・PS4などのオンラインゲームをされる方にはモバイルWi-Fiはお勧めできません。
なぜなら光回線よりも通信が安定しないからです。
もしもオンラインゲーム中に通信が途切れてしまったら、せっかくゲームに熱中していたのにやる気を失うことになります。
仲良く仲間たちと会話しながらゲームしていたのに、途切れ途切れになって、相手の話がよく聞こえなくなって気まずくなってしまうかもしれません。
せっかくFPSゲームにて勝利にあと一歩というところまで順調に敵を倒してきていたのに、通信が不安定になって反応速度が遅れやられてしまったら、モバイルWi-Fiをぶん投げてしまいたくなるでしょう。
なので、オンラインゲームをされる方は、独り暮らしであろうとなかろうと、光回線がお勧めです。通常のWi-FiルーターでもモバイルWi-Fiよりはましでしょうが有線接続が一番です。
固定回線があり、外出先でゲームしたりストリーミングしない方
ご家族と暮らしているか、オンラインゲームをされる方など、すでに固定回線をご利用中かつ、そもそも、外出先ではあまりインターネットされない方は、スマホだけあれば十分です。
別途、モバイルWi-Fiを用意する必要はありません。外出先でチョコチョコSNSをしたり、ウェブサイトを見るくらいであればモバイルWi-Fiは必要ありません。
ただし、外出先で、ダウンロードすることなく(ストリーミングで)音楽配信サービスや動画配信サービスを利用される方はモバイルWi-Fiがあった方が、通信量を抑えることができるでしょう。
同じくゲームアプリ についても、タイトルによっては動画配信サービスナミに通信量を使いますので、やはりモバイルWi-Fiがあった方が良いかと思います。
それ以外の方。外出先ではほとんどゲームはせず、音楽配信や動画配信を利用するにしろ、しっかり家でダウンロードしたタイトルだけ鑑賞される方であれば、モバイルWi-Fiは必要ありません。