※価格はすべて税込価格。
固定電話からIP電話へ 2024年1月切り替え開始-2025年1月完了予定
NTT東日本・西日本(NTT東西)は、2024年1月より固定電話のIP網への切り替えを開始します。
最近よく聞く光電話に切り替わるのです。固定電話からIP電話への切り替えは、2025年1月完了予定。
その後は固定電話(加入電話/INSネット)サービスが終了します。
手続き・工事・電話機の交換・お金 全て不要
2011年7月、地上波アナログ放送が終了し、地上デジタル放送へ移行しました。
地デジを観るためには、アンテナ設置のための手続きと工事、そして地デジチューナー内蔵テレビの購入または地デジチューナーの購入が必要でした。
固定電話においてもアナログからデジタルへ切り替わるのですが、地デジの時と異なり、
手続き・工事・電話機の交換・お金、全てが不要
です。
何もしなくても、勝手に切り替わるということです。電話機もそのままで使えます。切り替えにはお金も一切かかりません。
固定電話からIP電話へ切り替えの背景
従来の固定電話の技術は古く、IP電話(光電話)の技術の方が新しいので、より良いものに切り替えるということです。
また、加入電話を利用するご家庭は減少傾向にあり、すでに新しいIP電話(光電話)利用者の方が多くなってきたことも理由の一つです。
現在最も使われている電話機はスマホですので、固定電話どころか、IP電話(光電話)すら必要としていない方もたくさんいらっしゃいます。
今すぐにIP電話(光電話)に切り替えることもできるが人によってハードルが高い
自分で切り替えると月額基本料金が3,300〜5,500円増加する
IP電話(光電話)のサービスはだいぶ前から始まっています。すでに、固定電話利用者よりIP電話(光電話)利用者の方が多い状況です。
ただし、今すぐ自分で固定電話からIP電話(光電話)に切り替えるには、ハードルが大きいと感じられる方もいらっしゃいます。
それは、インターネット(光回線)をあまり使わない方です。
固定電話の月額基本料金は1,595〜2,145円、IP電話(光電話)の月額基本料金は550〜1,100円。
なら安くなるじゃないと思いますが、実はIP電話(光電話)単体での契約ができないのです。
光回線 + IP電話(光電話)とセットで契約する必要があるのです。
光回線 + IP電話(光電話)の基本料金は、合わせるとおおよそ4,950〜7,700円です。加入電話の月額基本料金は1,595〜2,145円です。
IP電話(光電話)単体での基本料金は550〜1,100円ととても安いのですが、光回線とセットでなければならないので、毎月支払う料金が3,300〜5,500円も増えてしまうことになるのです。
光回線を家の中に引き込むための工事が必要
光回線とは、インターネットをするために必要な光ファイバーと呼ばれる線のことです。
固定電話の場合は電話回線という線を使っていました。電話回線を使ったインターネット(ADSL)も可能でした。
これからは電話回線がなくなり、仕組みの異なる光ファイバーを家の中に引き込み、光回線による高速・快適なインターネットとIP電話(光電話)を実現します。
しかしほとんどは光ファイバーを家に引き込んだ状態で家が建てられていませんので、それを引き込むための工事が必要になるのです。
今すぐIP電話(光電話)に切り替えることをハードルが高いと感じる人
光回線によるインターネットを必要としていない人
ご説明した通り、ご自身でIP電話(光電話)に切り替える場合、一緒に光回線によるインターネットサービスもついてきます。
光回線の月額基本料金は4,400〜6,600円で、IP電話(光電話)の月額基本料金が550〜1,100円です。
インターネットをあまり使わないのに、毎月4,400〜6,600円も多く支払いたいと思う方はまずいません。
あれば便利だと思うのでインターネットを使いたいと思いつつも詳しくない方
光回線が可能とさせる高速で快適なインターネット環境があることで利用することのできるサービスを聞けば、ほとんどすべての日本人がインターネットを契約したいと思うでしょう。
しかし、光回線の手続きや工事の話を聞いてしまうと、詳しくないが故、躊躇してしまわれる方もいるでしょう。
なぜ手続き・工事・電話機の交換・お金 全て不要なのか?
屋外から屋内につながる固定電話の線をそのまま使うことにした
今までご説明してきた通り、本来であればIP電話(光電話)を利用するためには、光ファイバーという線を家の中に引き込む工事が必要です。
しかしその工事そのものがハードルの一つになっていますので、家の中で行う工事を避ける必要があります。
そこでNTT東西は、すでに家の外から中まで繋がっている、今まで利用していた固定電話の線をそのまま使うことにしました。
家の外に、IP電話(光電話)から固定電話へと切り替える機械を設置して、従来の固定電話の線と、IP電話(光電話)の線をつなげることにしたのです。
今現在、IP電話(光電話)を利用している人数は3,000〜4,000万人。
一時期は6,000万人以上もの利用者がいた固定電話の現在の利用者は2,000万人程度に減少しています。
家の中の工事が不要になったので、もう一つのハードル・手続きも不要になります。
光回線によるインターネットなし 基本料金据え置きに
NTT東西はサービス内容をより良くするための工事を行います。自社サービスを改善するのですから、お客様の許可はもちろん必要ありません。
NTT東西が所有する自分たちの設備を、自分たちのお金を使って工事をすることに何の問題もないのです。
そのため手続きも、工事も、工事費も要求されることはありません。あとは月額基本料金の問題です。
そこでNTT東西は、月額基本料金を据え置きにしました。余程市場環境が変化しない限り、価格はそのままです。
IP電話(光電話)をご自身で契約する場合には、光回線によるインターネットサービスもセットでしたが、自社の固定電話サービスをより良いものに変えるだけですので、インターネットはセットでついてきません。
インターネットがセットでついてこないので、もちろんインターネットサービス代が一緒に請求されることはありません。
主要なオプションサービスも継続利用できる
110(警察)、119(消防)への電話、、ナンバー・ディスプレイ、ナンバー・リクエスト、迷惑電話おことわり、キャッチホンなど、今まで利用していたオプションサービスも継続して利用可能です。
短縮ダイヤルやキャッチホン・ディスプレイなど、一部のサービスは終了予定です。
IP電話(光電話)に切り替わるとお得
通話料が安くなるのでお得
月額基本料金は固定電話の時のままですが、通話料金は安くなります。
理由は、既存の電話回線より、光ファイバーに光を通してデータを伝えるIP電話(光電話)の方が性能が良いからです。
今まで電話回線はその性質上、距離に依存していました。そのため、固定電話同士(市内)の通話料は9.35円/3分でした。
市街の20kmまで離れると通話料が20円/3分に、20〜60kmの距離があると33円/3分、60kmを超えると44円/3分です。国際電話はできません。
一方IP電話(光電話)の場合、世界で最もスピードの速い光を使った音声伝送を行いますので距離に依存しません。
そのため何と、全国一律9.35円/3分です。市街など、遠距離の方と長電話される方は特にお得になります。
光回線によるインターネット利用をお考えの方は自分でIP電話(光電話)に切り替えた方が安い
は自分で契約した方が月額基本料金1,000円安い
光回線によるインターネットサービスを利用しない方にとって、手続き・工事・電話機の交換・お金 全て不要なところと、月額基本料金が変わらないことはうれしい報告です。
しかし、光回線によるインターネットサービスを利用される方にとっては、自分でIP電話(光電話)に切り替えないと月額基本料金で損をしてしまいます。
なぜなら、固定電話の月額基本料金が光電話の月額基本料金より高いためです。
固定電話の月額基本料金は1,595〜2,145円です。それに比べてIP電話(光電話)を自分で契約した場合の月額基本料金は550〜1,100円です。
光回線月額基本料金 + 1,595〜2,145円、もしくは光回線月額基本料金 + 550〜1,100円、ご自身で契約した方が、月額1,000〜1,500円、年間12,000〜18,000円程度安く済みます。
自分で契約した方が通話料金も安い
自動で固定電話からIP電話(光電話)に切り替わった場合の、IP電話(光電話)同士(市内)の通話料金は、全国一律9.35円/3分です。
一方、自分で固定電話からIP電話(光電話)に切り替えた場合の、IP電話(光電話)同士(市内)の通話料金は、全国一律8.8円/3分です。
悪質な電話に注意
ここまでご説明してきた通り、固定電話からIP電話への切り替えは、何もかも全てNTT東西が行ってくれます。
今現在固定電話をご利用の方は、何もしなくても大丈夫なのです。
ですから、「2024年1月から順次、今使っている電話機が使えなくなりますので、新しい電話機の購入はいかがですか?」といった電話の勧誘は嘘です。
「固定電話からIP電話への切り替え工事にお伺いします。工事費用は〜円。何時にお伺いいたしますので、現金をご用意してお待ちください。工事はすぐに終わります」こういった電話も嘘になります。詐欺と言っても良いでしょう。
「2024年1月から順次固定電話が使えなくなってしまいますので、2024年1月前までに、新たな固定電話サービスへ切り替える必要があります」と言って、強制的に光回線の契約をさせようとする電話も嘘です。
固定電話からIP電話へ切り替えに、
手続き・工事・電話機の交換・お金 全て不要
なこと、忘れないようにしましょう。