IODATAではいくつかのWi-Fi6ルーターが販売されていますが、その中のひとつ「WN-DEAX1800GR」シリーズに新色「ホワイト」が登場します。
WN-DEAX1800GRはもともと2020年12月に発売されているシリーズであり、比較的安価に変えるWi-Fi6ルーターのひとつ。
ホワイトが出て気になっている方向けに、当記事ではWN-DEAX1800GRシリーズの性能をご説明していきます。
※価格は2021年3月12日現在の税込価格です。
概要
型番 | WN-DEAX1800GR(チャコールグレー) WN-DEAX1800GRRW(ホワイト) |
価格 | 9,800円(税込10,780円) |
発売日 | 2020年12月中旬(チャコールグレー) 2021年4月上旬(ホワイト) |
最大転送速度 | IEEE802.11ax Draft(5GHz帯):最大1201Mbps IEEE802.11ax Draft(2.4GHz帯):最大574Mbps IEEE802.11ac:最大867Mbps IEEE802.11n(2.4GHz帯):最大300Mbps※ IEEE802.11n(5GHz帯):最大300Mbps IEEE802.11a/g:最大54Mbps IEEE802.11b:最大11Mbps ※256QAM対応機器の場合は最大400Mbps |
アンテナ数 | 2本(可動式) |
有線インターフェース | WANポート×1 LANポート×2 規格:1000BASE-T、100BASE-TX、10BASE-T |
IPv4 over IPv6 | 対応(MAP-E、DS-Lite) |
価格は税込10,780円だが、実際には9,000円以下で買える
IODATAの公式サイトでは価格は9,800円(税別)と表記がありますが、実際に通販サイトを調べてみるともっと安く購入できるようになっています。
12月に発売したチャコールグレーであれば税込でも7,000円台、4月に発売するホワイトでも税込8,000円台となっています。
「とりあえずWi-Fi6を試してみたい」「通信業者からWi-Fiルーターをレンタルするよりは購入しておきたい」という方にはちょうど良い価格です。
最大転送速度はIEEE802.11axの5GHz帯で1201Mbps
最大1201Mbpsという速度はWi-Fi6ルーターのIEEE802.11axの5GHz帯においては遅めの速度になります。(さらに価格帯をあげると高性能な2402Mbpsや4804Mbpsという速度も)
この点は価格相応の速度といったところでしょうか。
IEEE802.11axの5GHz帯というのは、通信をやり取りする道路の制限速度のようなもの。この数値が高ければ、それだけ速く走ることのできる道なので、光回線の高速通信も活かし易いWi-Fiルーターといえます。
現在Wi-Fiルーターをお持ちであれば、最大転送速度を一度確認し1201Mbpsより速いのか遅いのかを確認してから購入するのが安心でしょう。
アンテナが可動式
安価なWi-Fiルーターではアンテナが内蔵していたり、固定されているものも少なくありません。
アンテナから水平に電波が飛んでいくので、傾けることによって任意の方向に電波を飛ばすことが可能。
縦に飛ばすことができれば、電波が少し弱いなと思う上下の階にも届く可能性が出てきます。※間にある障害物や建物の構造にもよりますので、必ずしも届くとは限りません。
ビームフォーミングWで子機にピンポイントで電波を飛ばす
ビームフォーミングとは、スマホなどの特定機器へ高品質な電波を届けてくれる技術。
そしてビームフォーミングWはスマホなどの機器がビームフォーミングに対応していなかったとしても、その技術が使えるという優れもの。
2.4GHz帯、5GHz帯で通信が可能な無線LAN機器であれば、持っている機器が対応しているか調べる必要もないので、手持ちのスマホの細かい性能を知らなくてもOK。
WANポートは1つ、LANポートは2つ
WN-DEAX1800GRシリーズの有線規格は1000BASE-Tまで対応しているので、最大1Gbpsの速度で有線接続が可能になっています。ただしWANポート×1、LANポート×2と接続できるポートが少な目。
自宅にPC1台、据え置きゲーム機1台で有線接続してしまうとそれだけでいっぱいになってしまいます。
もし何台も有線接続する場合には、スイッチングハブという機器を買ってLANポートを増やすか、別のWi-Fiルーターを選ぶ必要があります。
IPv4 over IPv6に対応している
IPv4 over IPv6とはIPv6環境であっても、IPv4通信もできる嬉しい技術。
IPv6での通信では、IPoE方式という安定した接続ができる接続方式に対応しています。IPv6にすると速くなるというのは、このIPoE方式で接続をしているためです。
快適になるIPv6(IPoE)ですが、IPv4 over IPv6ではなく、単なるIPv6通信の場合にはIPv6に対応しているサイトやコンテンツにしか接続ができなくなってしまいます。
まだまだIPv6対応しているサイトやコンテンツの割合はIPv4に比べて少ないため、せっかく通信速度が上がっても意味がありませんよね。その都度IPv4に切り替えるというのも現実的ではありません。
その問題を解決してくれるのがIPv4 over IPv6。
WN-DEAX1800GRシリーズではMAP-E、DS-Liteに対応していますので、v6プラスやIPv6オプション、DS-Liteに対応している回線であれば活かすことができます。
まとめ:Wi-Fi6入門にはちょうどよい製品
他の高性能なWi-Fi6ルーターには速度やLANポート数などで負けてしまいますが、7,000~8,000円台で購入できるWi-Fi6ルーターということで、入門にはちょうどよい製品となっています。
また、回線事業者がIPv4 over IPv6に対応しているから試してみたい!という方にもおすすめです。
ホワイトは2021年4月上旬発売ですが予約も受け付けているようなので、気になっている方は是非予約してみてはいかがでしょう。